風俗嬢と精神疾患2

前の記事でも書きましたが、風俗嬢をやっているからといって精神疾患を患いやすいという命題は成り立たないと思っています。
働いて思うのは、精神疾患でも生きてるだけでお金は必要なんです。
色んな制度あるじゃない?っていう方もいらっしゃいますが、その制度を熟知して、実態を知っている人はどの程度いるのかな?
今日を生き延びるのに精一杯、どうやって光熱費払おうかとか、お米しかない!とか。
安定剤のみながらぼんやりした頭でお昼の仕事をするって結構ハードル高かったりします。
のんびりした役所に手続き行って、申請通して、とかちんたらやってる間に生活出来なくなります。
とりあえず、その日を生き延びるために風俗嬢になる。セーフティネット的な感じで足を踏み入れる人も多い。
なので自然と精神疾患を持つ風俗嬢の割合が多くなったりするんだと思うんです。
精神疾患の原因なんて本人すらよくわからなかったりするし。
風俗嬢が精神疾患になりやすいっていうと何と無くわかりやすいでしょ?
他のことが原因で精神疾患になり、貧困に悩み仕方なく風俗嬢になりました。だと、他に方法あったでしょ、とかわかりにくかったりするし。
一般的に風俗=悪。という概念が成り立っているのですね。
世の中そんな簡単に分析出来ないってことです。

昔読んだ本に書いてあって、妙に納得したことがあって。
風俗嬢は躁鬱病を悪化しやすいっていうお話。
個体差はあると思いますが、全く気分のムラがないですという人はまずいない。
出勤前にとても気分が落ち込んで、なんとか出勤する。対価として時給換算でいうと結構な金額を手にする。大抵の風俗嬢はお金のために働いていますので、出勤前の気分の落ち込みなんて忘れ去ります。一瞬ですが。
通常一ヶ月単位でお給料が銀行にぽいっと振り込まれるのとはちょっと違っていて、サザエさん症候群の状態→お給料日というサイクルをとても速いスピードで繰り返すのです。
そして、その気分差が大きく速く躁鬱が悪化すると。

これも全員にあてはまることではないですが、私は目からうろこでした。
なんていうか、その視点が面白いなって思いました。